はじめに顧客価値駆動企業を思い描くビジネス成果を達成するアジャイル銀河を構築するアジャイルの文化を活性化する顧客を受け入れる従業員を受け入れるアジャイルエンタープライズにおける役割の進化学習する企業を構築する発見的なマインドセットを適用する〔ほか〕アジャイルで硬直した企業風土自体を変化に強く柔軟な組織に変えよう!開発現場におけるアジャイルの手法は、旧来のウォーターフォール型を置き換え、スクラムあるいはリーンといった派生型を生むまでに成長し、広範に根付いたといっても過言ではない。さらに、開発の現場と管理運用に分け、より効率的な「継続的デリバリー」を実現すべくDev Opsといったスタイルによる人的リソースの構成管理も認知されつつある。これらの成果をより広い範囲、いわゆる企業体そのものに対しても適用し、アイデアレベルから製品製造・出荷、さらにエンドユーザーからのフィードバックとそれを受けてのバージョンアップまで(アプリケーション・エコシステム)を効果的/効率的に行おうというのが、エンタープライズ・アジャイルの目標だ。本書では、いまはまだ開発者(とそのごく周辺)にとどまっているアジャイル手法を、その業態にあわせつつ、いかにして広げ、「アジャイル文化」ともいうべき姿勢とシステムを企業体そのものに根付かせるかというノウハウをまとめている。プロダクトを育てる=企業を育てる、という視点に立ち、それぞれの役割と注力すべきフィールドを明確にしつつ、垣根を超えた「効率的/継続的な企業体の成長」を促すためのテクニックは、アジャイルの新しい側面であり、日本でも切望されていたトピックでもある。■本書で学べること■・アイデアのパイプラインを設計して、組織の作業ポ
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