ぱりさい―昭和六十年ー平成二年つらら―平成三年ー七年うすがみ―平成十二年ー十六年あさぎり―平成十七年ー二十二年うみなり―平成二十三年ー二十七年ひよんのみ―平成二十八年ー令和元年◆第一句集家猫と夏の座敷にすれ違ふ自在でのびやかな感性がみられ、俳句への親和が感じられます。けっして俳句の枠を崩すことなく、きちんとめりはりをつけた句、これがいまの大北さんの句だろうと思われます。(跋より・宇多喜代子)◆自選十二句よりスカーフの馬の模様や巴里祭ひとりごと一人遊びの外は雪朝の雨胡瓜の花の黄が濡れるこの先は白き野となるすすきかな朝霧の大き仏をかくしけり家猫と夏の座敷にすれ違ふ肩先にしだれ桜のふれにけり一月や二上山に騒ぐ風海鳴りをききつつ戻る寒さかな枯蔓を引けば手元に海が来る
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