きっちり、きっちり、超きっちりの師弟愛ー筆頭弟子が明かす3代目春団治こだわりの生き様。蘇る異才の噺家、はっちゃけ春輔。破門騒動、そして極める人情噺の福団治。渾身の覚え書き!!第1章 ありがとう、わが師春団治―福団治覚え書き第2章 3代目桂春団治第3章 三代目歩み第4章 エピソード第5章 踊るように、噛んで、つっかえ、そして極意の大阪弁第6章 2代目桂春輔第7章 破門じゃ!春輔の巻第8章 4代目桂福団治第9章 破門じゃ!福団治の巻でっかい春団治が中心にそびえ、春輔が、福団治が存分に暴れ回る。躍動し続ける上方落語の一門がある。「上方落語の四天王」の最後の一人だった三代目桂春団治。踊りの才を存分にちりばめ、極意の大阪弁を駆使した高座は繊細、優美。限定した十八番は、磨きに磨き抜かれ、多くの人々を心地よい噺の世界へ誘う。 たおやかなイメージのついて回った三代目のプライベートは、実は「超」のつく「こだわり」に満ちていた。その姿が初めて明かされる。大看板を背負って芸道を貫いた、味わい深い生き様が、上方落語の魅力をさらに醸成する。 超きっちりの三代目には、多くの破門、破門騒動があった。「騒動」でおさまった一人が二代目桂春輔。破天荒な異才ぶりを掘り起こし、今日の多彩な上方噺家が生まれ出てくる時代の潮流があぶり出される。二人目は、三代目の筆頭弟子である四代目桂福団治。東京での「武者修行」のあと、師匠のもとに復帰。手話落語を考案する一方、人情噺を極めていく。知られざるエピソードを満載。上方落語がいっそう楽しくなる
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