本書は恋愛関係における嫉妬にメスを入れる。「ロマンチック・ジェラシー」というタイトルは「(日本語的な意味での)ロマンチックな嫉妬」という意味ではなく、「恋愛関係の嫉妬」という意味である。本書の第一の特徴は、嫉妬が原因で殺人をおかした犯罪者を含め、多数の実例にもとづいて書かれていることである。第二の特徴は、単一の理論にもとづくのではなく、精神分析、システム・アプローチ、行動主義、社会心理学、社会生物学という五つの異なった理論体系・治療法を紹介し、それぞれの長所・短所をできるだけ客観的に指摘していることである。本書は理論書ではなくあくまでも実用書である。第1章 嫉妬は怪物?それとも愛の影?第2章 あなたは嫉妬深いですか?第3章 精神分析とロマンチック・ジェラシー第4章 カップルで考えるロマンチック・ジェラシー第5章 男は怒り、女はふさぐ―嫉妬の男女差第6章 嫉妬する文化、嫉妬しない文化第7章 嫉妬から自由な関係はありうるか?第8章 犯罪にいたる嫉妬第9章 ロマンチック・ジェラシーへの具体的処方箋第10章 嫉妬をプラスに転じるために
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