日残リテ昏ルルニ未ダ遠シ―喪失の先に、残された者が選んだ小さな希望とは―。社会で理不尽な苦しみを背負う人々に、清左衛門が静かに手を差し伸べるシリーズ第9作。■藤沢周平による傑作短篇「切腹」(新潮文庫『龍を見た男』所収)、「木綿触れ」(新潮文庫『闇の穴』所収)と『三屋清左衛門残日録』(文春文庫刊)の世界を融合させた、待望の第9作。■主人公の三屋清左衛門を演じるのは北大路欣也。清左衛門を自身の理想であり憧れの人物と語り、本シリーズは代表作の一つとなった。第9作も、優香、金田明夫、麻生祐未、伊東四朗とお馴染みのキャスト陣に、若き夫婦役として佐藤流司と山谷花純が加わり、さらに、上川隆也、藤岡弘、、佐野史郎ら豪華俳優陣が華を添える。本作では、清左衛門が、つましく生きる若い夫婦に起こる悲劇と、町奉行を務める親友の熊太の旧友の突然の死に向き合う姿が描かれる。2つの出来事の背後に藩が関わるある共通点が浮かび上がる中、たどり着いた真相とは・・・? 社会で理不尽な苦しみを背負う者たちに、清左衛門があたたかな眼差しを向け静かに手を差し伸べる、藤沢周平作品ならではの人間味と重厚感のあるエンタテインメントとなっている。──家族との穏やかな日々を大切に過ごす清左衛門 (北大路欣也)。亡き妻の墓参の帰り、小さな墓前に立ち尽くす若い夫婦、結城友助 (佐藤流司)と妻・はなえ (山谷花純)に出会う。一年ほど前に幼い息子を亡くし、深い悲しみに沈んでいた。友助は、はなえを思いやり、励ましとして絹の着物を贈り、はなえも一時は元気を取り戻したように見えたが・・・。一方、富商・能登屋 (上川隆也)の支援を受け進められていた藩の開墾工事が突如中止に。その指揮を執っていた佐伯熊太 (伊東四朗)の旧友・榊甚左衛門 (藤岡弘、)が切腹したとの報せが届く。清左衛門と熊太は榊の死に疑問を抱き、その真相を探り始める。そんな折、藩が倹約令を出す。それは友助、はなえの生活にも暗い影を落とし、やがて二人の身にある事件が―。果たして、清左衛門がたどり着いた哀しき真相とは―。
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