20世紀の最も重要な日本人作曲家、武満徹(1930-1996)。彼の作品はどれも偉大なものですが、中でも一連のギター曲は、また独自の表現力を誇るものとして知られています。1974年の「フォリオス」はギタリスト荘村清志のために書かれた作品で、フォリオとは「二つ折りの紙」の意。抽象的な音の断片は意識を遠くに運んでいきますが、一瞬聞き覚えのあるコラールが耳に残り、静かに消えていくという儚い音楽です。とても短い「ギターのための小品」。こちらも荘村に捧げられた「エキノクス」での揺れ動く優しさ。「すべては薄明のなかで」はパウル=クレーの絵画からインスピレーションを受けたという音楽。福田が日本初演しています。「森の中で」は武満が亡くなる前の最後の作品。こちらも幻想的であり、不思議な雰囲気を醸し出しています。これらの作品に、武満と福田の共通の親友であるブローウェルの作品を散りばめて作り上げたこの1枚は、全てのギターを愛する人と音楽を愛する人への贈り物です。
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