『小さなエイヨルフ』『ジョン・ガブリエル・ボルクマン』『わたしたち死者が目覚める時』の三作品を収録した、イプセン全集の最終巻、第11巻。子を失った夫婦が向き合う喪失と再生――『小さなエイヨルフ』。野心の果てにすべてを失った男の孤独と執念を描く――『ジョン・ガブリエル・ボルクマン』。芸術のために人生を犠牲にした男と、一人の女性が辿り着く最後の対話――『わたしたち死者が目覚める時』。イプセン最晩年の三作品には、若き日の社会問題劇とは異なる、人生そのものへの深い省察があります。愛とは何か。成功とは何か。芸術とは何か。そして、本当に生きるとは何なのか。静かな会話の中に張りつめる緊張感、人物同士が心を切り結ぶ濃密な心理劇は、現代の読者にも強く響きます。イプセン文学の集大成を、ぜひご堪能ください。
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