「10人に1人以上の子どもが便秘」と言われる現代。しかし、子どもの便秘について正しい情報を得ることは、驚くほど難しいのが現状です。ネットには矛盾する情報があふれ、小児科で相談しても「様子を見ましょう」と言われるだけ。おばあちゃんには「浣腸なんてしたら癖になるわよ」と止められ、パパには「気にしすぎだよ」と言われる……。あなたが不安に思うのは、情報が足りないからです。正しい知識さえあれば、子どもの便秘は怖くありません。私は慶應義塾大学医学部を卒業後、東京都立小児総合医療センターで小児外科医長を務め、生まれつき腸や肛門に病気を持つ子どもたちの手術と、その後の排便管理に寄り添ってきました。そこで気づいたことがあります。それは、手術が必要な子はほんの一握りで、圧倒的多数の子どもたちが「体の機能には問題がないのに、うまく出せない」と悩んでいること。そして、その子たちが専門的な治療を受けられる場所が、日本にはあまりにも少ないということです。そうした現状を打開しようという思いから2018年、東京都国分寺市に「小森こどもクリニック」を開院。全国でも珍しい、小児外科専門医による「便秘専門外来」です。本書は、その診察室から生まれました。便秘の全体像を俯瞰するための考え方と目安、家庭で今日から取り組める具体的な方法をまとめています。この本がみなさまの道しるべや実践の手引きになれば幸いです。
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