2026年度前期のNHK連続テレビ小説『風、薫る』では、トレインド・ナースの先駆者、鈴木雅(1857‐1940年)と大関和(1858‐1932年)の2人がモデルとして描かれる。鈴木雅は、日本で最初に民間で経営する派出看護婦会「慈善看護婦会」を創設した人物。大関和は1899年に「大日本看護婦人矯風会」を創設し、『実地看護法』を著すなど知識に基づく看護の普及に尽力した。本書は経済史・労働史の視点から、2人の活躍を追いつつ、派出看護婦という職業の働き方や派出看護婦会の実態を統計や証言をもとに示す。また、戦間・戦時期に派出看護婦がその役割を終えていった経緯をたどる。明治期以降から現代に至るまで、看護職がどのような働き方を通じて人びとの暮らしを支えてきたのかを浮き彫りにする一冊。
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