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万葉集を学術的にひもときながら、人間の暖か味をこれほど伝えてくれる書物も珍しい 中西進氏 大推薦(日本の古典文学研究者・万葉学者・奈良県万葉文化館名誉館長) 7世紀から8世紀にかけて編まれた、日本の最古の和歌集である『万葉集』。天皇、貴族から下級役人、防人などさまざまな身分の人間が詠んだ4500もの歌を収めたこの和歌集の人気と謎は、いつの時代も数多くの研究者やファンの心を惹きつけてやまない。 本書の著者である、「市井の万葉集愛好家」である上條守は、学生時代に万葉集に出会ってその面白さの虜となり、その後、教師生活の傍ら50年近くの歳月をかけて幾度となく明日香の里を訪ねて研究・推敲・執筆を重ね、ついにこの度、渾身の力をふりしぼって、この労作でありまた大作を書き上げた。 本書はまず、『万葉集』全20巻のうちから1巻から10巻までの2352首から約500首を選び、その歌意と解説を試みているが、その解釈も、その時代に生きて歌を残した歌人たちの生き様と心情と状況に入り込み、きわめて解りやすく『万葉集初心者』にもまた『万葉集のベテラン』にも楽しめるように書き下ろした。 また巻末には大津皇子の生涯を核にして動乱の飛鳥時代に懸命に生きた天皇や皇子、皇女たちの物語「二上山残照?大津皇子の物語」を掲載、万葉の歌とともに深い味わいを描き出し、多くの万葉好きの心を重層的に満たしてくれる。  セブンネットショッピング