1816年の出版以来、このE.T.A.ホフマンによる「くるみ割り人形」の物語は多くの振付家にも豊富なインスピレーションを与えてきた。誰もが知っているはずのこの物語だが、ここまで近代的な演出を施されると、また違った雰囲気を醸し出す。チャイコフスキーの描いた「くるみ割り人形」はメルヘンの世界に遊ぶだけだったが、ここではもっとポップでキッチュな世界が描かれている。この上演では、従来のチャイコフスキーの音楽だけではなく、20年以上に渡って西アフリカの伝統音楽を追求してきたミュージシャン、イヴァン・タルボットの楽曲を追加し、使われる珍しい楽器も含めて、この作品にヒップホップの要素を加え、摩訶不思議な世界を作り上げている。
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