記憶は歴史と文化を再現することができるのだろうか。文学はどのように歴史と記憶を叙述するのだろうか。文学の叙述と歴史の叙述、そして記憶の叙述のあいだの連関と相違を、いま新たな視点からとらえなおす。日本の愛知大学と中国の大連理工大学・遼寧師範大学・大連大学による国際学術シンポジウム「文化・文学:歴史と記憶」(2016年)の成果である日本語論文7篇、中国語論文9篇を収録。中国語論文には日本語の概要を、日本語論文には中国語もしくは英語の概要を付す。????????????????????目次序(日本語版/中国語版) 張学キン・梁海(訳=嶋田 聡)第I部 文学「興民」と小説の位置づけ──許寿裳遺稿「中国小説史」初探 黄英哲如何在一個作品中談論文学、記憶和歴史 蒋済永新歴史小説的文学史建構 王玉春歴史與文学的双重変奏──賈平凹《古炉》的叙事策略 賈浅浅侠客、江湖與意境──対《臥虎蔵龍》的一個美学解読 劉博・梁海在精神與霊魂的臨界点──《生死疲労》中農民形象藍臉的“変臉” 李梓銘以“人”為核心的表達──李鋭小説創作簡論 ザイ永明“苦悶的象征”──厨川白村與豊子カイ対西方美学思想的接受與改造 陳政・梁海従《春香伝》到《春香》──文学経典的伝播與演変 白楊論世界文学語境下的海外漢学研究 季進第II部 歴史「歴史の視点から見た中国の対外観」序論 三好 章「自治」と「友愛」──日本統治期台湾における蔡培火の政治思想 嶋田 聡チャン族における婚姻慣習の記憶──史詩「木吉珠和斗安珠」と入贅婚 松岡正子戦前日本の中国語教育と東亜同文書院大学 石田卓生『大旅行誌』にみる書院生の「ことば」へのまなざし──大正期以前の記述より 塩山正純東亜同文書院大旅行とツーリズム──台湾訪問の例を中心に 岩田晋典
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