累計25万部を突破した『地図でスッと頭に入る?』シリーズ。江戸時代、鎌倉・室町時代などの時代区分に比べ、400年という長きに渡る平安時代。平安遷都、源平合戦、世界最古の小説『源氏物語』の成立、平将門の乱など、部分的に歴史事象がクローズアップされながら、全体の流れや背景がいまひとつ掴みどころのない平安時代を、わかりやすい解説と豊富な図解で読み解く。〔一部内容抜粋〕第1章 天皇親政と藤原氏 天皇親政の影で、藤原四家の争いに決着がつく・天皇親政による政治改革が進むなか藤原四家の主導権争いが続いた時代【蝦夷遠征】東北植民戦争は、坂上田村麻呂の勝利と徳政論争によって終焉を迎える【最澄と空海の入唐】入唐留学したふたりの僧により密教が平安の都を鎮護する仏教になる【平城太上天皇の変(薬子の変)】朝廷の分裂解消とともに、藤原氏の権力闘争に終止符が打たれる ほか第2章 藤原氏の権力掌握 藤原氏によってライバル氏族が次々に排斥される・藤原氏が対抗勢力を次々に排除し、摂関政治の足場を固めた時代【承和の変】皇太子を報奉じた謀反計画の発覚で、橘氏が没落し、藤原北家の権威が高まる【応天門の変】朝堂院の正門炎上事件が藤原氏の躍進と伴氏の没落をもたらした【遣唐使の停止】菅原道真によって遣唐使の停止が建議され、260年の歴史に終止符が打たれる ほか第3章 藤原摂関政治 権力を掌握した藤原氏が全盛期を迎える・対抗勢力をすべて排除した藤原氏内部で、氏長者を巡る熾烈な争いが展開された時代【平忠常の乱】東国に割拠した平氏の反乱が、源氏の東国進出の契機となった【末法の世】終末観が漂い、浄土思想が流行した平安後期、貴族も庶民も極楽往生を願っていた【藤原氏全盛の終焉】外戚関係のない後三条天皇の即位とともに、藤原氏隆盛の時代が終わる ほか第4章 院政と平氏政権 平清盛によって武家政権への道が開かれる・院政下で政界に進出した武家が政争に決着をつける原動力となり、主役となった時代【院政の始まり】摂関家の力が低下する一方で、上皇が政治の実権を掌握し、院庁が政治の中心となる【平家の海賊退治】海賊と謀反人追討によって平家一門が徐々に勢力を伸ばす【保元の乱】朝廷の政争に武士の軍事力が決着をつけ、その力を見せつける ほかコラム平安貴族の装束/平安貴族の1日/平安貴族の一生/平安貴族の隠居と死/平安貴族の喧嘩/平安武士の暮らし/平安京の人々の暮らし ほか〔監修者〕繁田信一(しげた・しんいち)1968年、東京都に生まれる。東北大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得退学。神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科博士後期課程修了。現在、神奈川大学日本常民文化研究所特別研究員、東海大学文学部非常勤講師。専攻は歴史民俗資料学。 王朝時代の天皇、貴族、庶民の姿を活写する著書多数。『陰陽師と貴族社会』『呪いの都 平安京』『天皇たちの孤独』『かぐや姫の
セブンネットショッピング