【中古】 総合内科病棟マニュアル 疾患ごとの管理(青本)
総合内科病棟マニュアル 疾患ごとの管理(青本)総合内科病棟マニュアル(NM)第1版が2017年に刊行されてから,はや数年が過ぎました。幸いにも,全国の内科を志す若手医師,および内科の基礎知識を学びたい他科の医師の皆様にご支持いただき,医療現場において一定の役割を果たしていることを実感しています。ただし,まだまだ現場において解決すべき問題もあることが見えてきているのも事実です。高齢化社会の代表格である日本では,多種多様の病態をもつ入院患者を診療することは珍しくありません。しかし診療のなかで,各疾病,病態に対し主治医としてどこまで手を出してよいのかについて,日本では一定のコンセンサスが得られていません。専門性の高い疾病をもつ入院患者を非専門医が抱え込むことは,患者に不利益を与えるリスクがある一方で,各臓器に起因する疾病をすべて各専門家に委ねることは,“Polymedicine",“Polypharmacy"という問題を引き起こしかねません。同様の問題は米国でも指摘されており,その対策として台頭してきているのが「ホスピタリスト」です。ホスピタリストは,内科疾患の入院患者を網羅的に診療し,必要に応じて各専門家に相談する,バランスのとれた病棟診療医です。患者の不利益がないレベルまで一人の医師が包括的に対応し,専門性が高い分野だけ専門家に相談するというこの体制は,効率的で医療の質の向上に大きく寄与していると考えられています。このような体制に日本の事情を加味したものを構築したい,その一助になれば,という思いが,本プロジェクトのベースにあります。…本書「青本」(「疾患ごとの管理」編)は,第1版同様,国内外のガイドラインや良質な文献から得られた知見を,日本の保険診療や臨床現場に即した形に落とし込む「日本化(Japanization)」を意識した実践書として編集しています。全体としては第1版の構成を踏襲しつつ,主治医がより患者の包括的ケアができるように以下の工夫をしました。基本的に各パートのエディターを専門医および総合内科医の2人とし,それぞれの立場から各疾病,病態に対してどこまで踏み込んでよいかを確認しながら作成するという手順をとりました。本書を読むことで,幅広い疾患に対してそれぞれ必要十分な対応ができるように,そしてどのタイミングで専門家に相談すべきなのかを学べるように再検証しました。第1版からより深く,読み応えのある内容となっているはずです。今回のマニュアルのコンセプトでもある「糸」にたとえると,医師としての基礎力や素養を育てる「赤本」(「病棟業務の基礎」編)が横糸ならば,多くの内科疾患の知識を育てるこの「青本」が縦糸で,その両者が織りなすものこそが,真の病棟診療医です。そのようなクオリティをもった医師が1人でも増えるようにと願って,この縦糸も丁寧に紡ぎました。…ご多忙のなか素晴らしい原稿をご執筆いただき,また真摯に議論に応じてくださった各執筆者の皆様,ならびに前回以上のご尽力を賜りましたMEDSi編集部の山下隆久さんをはじめ,その他ご支援いただいた関係者の方々に厚く御礼申し上げます。読者の皆様の日々の診療に,本マニュアルをお役立ていただければ誠に幸いです。NM2021編集:筒泉 貴彦(愛仁会高槻病院総合内科)山田 悠史(Brookdale Department of Geriatrics and Palliative Medicine, Icahn School of Medicine at Mount Sinai)小坂 鎮太郎(練馬光が丘病院総合救急診療科総合診療部門/聖マリアンナ医科大学救急医学)中古本の特性上【ヤケ、破れ、折れ、メモ書き、匂い】等がある場合がございます。また、商品名に【付属、特典、○○付き、ダウンロードコード】等の記載があっても中古品の場合は基本的にこれらは付属致しません。ご理解いただいた上でご購入いただければ幸いです。
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