黒い森のグリム普及版 ドイツ的なフォークロア [ 大野寿子 ]
ドイツ的なフォークロア 大野寿子 郁文堂クロイ モリ ノ グリム オオノ,ヒサコ 発行年月:2010年04月 ページ数:353p サイズ:単行本 ISBN:9784261072983 大野寿子(オオノヒサコ) 福岡県太宰府市出身。九州大学大学院文学研究科博士後期課程学位取得修了。博士(文学)。愛知教育大学教育学部専任講師を経て、東洋大学文学部准教授。専門は、ドイツ文学・民俗学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 第1部 メルヒェンの森(『子どもと家庭のためのメルヒェン集』における森と人間/森の中の「動くもの」/森の中の「動かないもの」ー「自然のもの」を中心に ほか)/第2部 伝説の森(『ドイツ伝説集』における森の描写/森の中の「異教的なもの」/森の中の「キリスト教的なもの」ー世界観の移行をてがかりに ほか)/第3部 理念の森(「古のもの」、「自然なもの」と「詩的なもの」ー『古いドイツの森』序文をてがかりに/樹木の生長と水の循環ー自然のメタファーと「ニーベルンゲン的なもの」あるいは「土着のもの」/「南方のもの」と「北方のもの」、そして「ドイツ的なもの」ー紀行文をてがかりに ほか)/エピローグ 『ドイツ神話学』における「聖なる森」についての考察/補足資料 ほの暗い森。木々が鬱蒼と茂り、光りを通さない杳い森。一度入ったらさまようしかないほど広大な森。暗中模索してしまう不気味な森。五里霧中さながら見通しの立たない森。どこに通じているのか分からない、不思議な森。だからこそ、今となっては国の名前となった「ドイツ」という語は、当時どのような意味合いを持っていたのか。冥界へと通じているかもしれない冥い森。そして、ほのかに香る未知なるものに満ちた森。 本 小説・エッセイ その他
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