JPY ¥1,540
医歯薬出版
・エムポックス(サル痘)のヒトでの感染例は1970年にコンゴ民主共和国ではじめて報告されている。2022年5月からアフリカから欧米各国へ流行が拡大し、同年7月にはWHOが国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態を宣言した。 ・エムポックスの流行の背景は1天然痘対策の中止、ウイルスの遺伝子的変化、動物との接触、国際的な交通網の発達、感染症への不十分な対策、感染症に対する偏見や差別などのさまざまな要因が密接に関わりあっている。 ・本特集では、過去の知識から現在流行中の疾患の特徴までを理解しやすいように、ウイルス、疫学、診断、治療、予防の観点から国内でエムポックスの流行対応に第一線で活躍されている先生方にご執筆をいただく。 ■エムポックス(サル痘)の疫学・感染経路・症状・診療指針 ・はじめに ・エムポックスウイルスの特性と今後のリスク 〔key word〕サル痘ウイルス(monkeypox virus)、ヒトエムポックス(hMPX)、エムポックスウイルス(MPXV) ・国内外のエムポックスの流行と対策 〔key word〕国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)、男性間性交渉者(MSM)、痘そうワクチン、テコビリマット、性感染症対策 ・エムポックスの臨床症状と診断方法ーー2023年1月現在 〔key word〕接触感染、性器病変、肛門周囲病変、行政検査、PCR ・エムポックスの治療 〔key word〕エムポックス、治療薬、テコビリマット ・エムポックスの予防 〔key word〕LC16、MVA-BN(modified vaccinia Ankara-Bavarian Nordic)、曝露前予防、曝露後予防 ・エムポックスのリスク低減の自己決定を支援するコミュニケーション 〔key word〕リスクコミュニケーション、コミュニティエンゲージメント、RCCE、エムポックス(サル痘) ●TOPICS 糖尿病・内分泌代謝学 ・ポリオール経路の生理機能 ●TOPICS 免疫学 ・遠隔炎症ゲートウェイ反射の発見 ●連載 医療DX--進展するデジタル医療に関する最新動向と関連知識(17) ・ウェアラブルデバイスで生活を見守る医療 〔key word〕Apple Watch、ウェアラブルデバイス、ヘルスケア ●連載 救急で出会ったこんな症例ーーマイナーエマージェンシー対応のススメ(7) ・指輪が抜けない!--軽いトラブルから重症絞扼例まで 〔key word〕指輪、外し方、摩擦、浮腫 ●FORUM 医療MaaS--医療と移動の押韻(8)(最終回) ・不幸is非効率? 本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。 楽天Books
発売日/出版年度 : 2023年05月12日   JANコード : 4910204720535
同ジャンル検索 : 007603003