華麗なるスキャットと粋なアレンジ・・・
2015年に生涯を閉じる直前まで現役を貫いた
ヴォーカル・ヒーロー、マーク・マーフィー
1980年6月キーストン・コーナーでの貴重なライヴ録音を作品化!
男性ジャズ・ヴォーカルの草分け的存在、マーク・マーフィー。1932年NY州、シラキュース生まれ。2015年に83歳の生涯を閉じる直前まで現役を貫いたアーティストとしても人々の記憶に残るアーティストだったといえましょう。
50年代半ばにデッカと契約、その後、Riversideへ。その経歴は順調とも見えつつ、紆余曲折あり、ショービジネスとの狭間での悩みあり。しかし、メル・トーメ、ジャック・ジョーンズといった巨匠と並び称され、リーダー作も60作以上、そして何より、ナチュラルにも華麗なスキャット歌唱は数々のアーティストにもインスピレーションを与え、永遠に不滅といえましょう。そのスキャットは、器楽的なアドリブと同じもので、2度と同じものは歌えないという一期一会の創造力に満ちたもの。またスタイリッシュで、洒落たサウンドはクラブ・ジャズ世代からの支持も絶大で、サンプリングのネタとしても人気の高さが伺えます。
本作は、そんなマーフィーが、80年6月に、サンフランシスコの名クラブ、キーストン・コーナーに出演した時の貴重な未発表ライヴ音源。
70年代には、本High Noteのファウンダー、ジョー・フィールズと出会い、当時フィールズが運営していたMuseで78年には『Stolen Moments』をリリース。いわずと知れたオリバー・ネルソンの楽曲に詞を付けたタイトル・トラックは、当時の音楽シーンに新しい波を起こしたといっても過言でなく、作品もキャリア上記念碑的な作品をリリースしていた時期。この時期のマーフィーの歌唱は冴えにさえています。
雰囲気的には、西海岸の気の合う仲間との楽しいムードが何とも魅力。しかし、さりげないようでいて、歌唱は華麗そのもの。名曲”Stompin' at the Savoy(サヴォイでストンプ)”を聴けば、そのテクニックが如何に高いもので、粋をもっていたか、と興奮ものです! 他、当時のおなじみであった、“Farmer's Market”“Fiesta in Blue”“Charleston Alley”などを披露しているのもうれしいところです。
正に唯一無二の存在! 基本的に拍手はカットされていますが、クラブの興奮も想像してやみません。(輸入元情報)
メンバー:
Mark Murphy(vo), Paul Potyan(p), Peter Barshay(b), Jack Gobbetti(ds), Babatunde Lea(perc)
録音:1980年6月 サンフランシスコ、キーストンコーナー
Disc1
1 : I Return to Music (K. Shaw / G. Landess)
2 : Farmer's Market (A. Farmer / A. Ross)
3 : Spring Medley: It Might as Well Be Spring (R. Rodgers / O. Hammerstein II) / Spring Can Really Hang You Up the Most (F. Landesman / T. Wolf)
4 : Stompin' at the Savoy (B. Goodman / E. Sampson / C. Webb)
5 : You Fascinate Me So (C. Coleman / C. Leigh)
6 : Bijou (R. Burns / J. Hendricks)
7 : Fiesta in Blue (B. Goodman / J. Mundy)
8 : Body and Soul (E. Heyman / R. Sour / F. Eyton / J. Green)
9 : Waters of March (A.C. Jobim)
10 : Laugh Clown Laugh / Send in the Clowns (T. Fiorito / S. Lewis / J. Young)
11 : Charleston Alley (L. Kirkland / R. Wright)
12 : Blues in the Night (H. Arlen / J. Mercer)
13 : I've Got You Under My Skin (C. Porter)
14 : Don't Be Blue (M. Franks / J. Guerin)
15 : Introducing the Band
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