パニアグワ、幻の名盤『アラブ=アンダルシアの音楽』復活!
中世のアルハンブラ宮殿に響いた調べ
オーディオ評論家、故・長岡鉄男氏がアナログ時代に絶賛したことで注目を集めたグレゴリオ・パニアグワ指揮アトリウム・ムジケー古楽合奏団のアルバム。1944年マドリード生まれのグレゴリオ・パニアグワ。中世のあらゆる楽器を自らの工房で製作し、該博な知識と演奏能力を駆使しながら、どこまでも音楽を楽しみ、かつ楽しませてくれている彼らが放った『アラブ=アンダルシアの音楽』。遠く夢のように消え去ってしまった世界、そして豊麗な文明社会であった世界、すなわち中世スペインのイスラム社会が生んだ音楽集です。
『アラブ=アンダルシアの音楽』において最も大切なものと考えられた形式「ヌバ/nuba, nouba(「順番」のことで、バロック時代の「組曲」と似ています)。この「ヌバ」は記譜されることがなく、口頭伝承によって伝えられました。イスラム教徒がやむなくスペインを出た後に渡った北アフリカの幾つかの都市に、南スペインから出た「落人」たちの子孫が住みつき、大切な財産である『アンダルシアの音楽』を幾世紀をこえて守り伝えて来たものの結晶がここに収められています。魅惑の土地「アンダルシア」に今も漂う文化の残り香に思いを馳せながら聴きたい名盤です。(輸入元情報)
【収録情報】
● 古楽幻想『アラブ=アンダルシアの音楽』
1. インシャード - バイタイン - インシラフ
2. トゥシア - サナア
3. (タイトルなし)
4. サナア
5. ムサッダル - サナア
6. ムサッダル
7. ムシャルヤ
8. サナア - トゥシア
9. サナア
10. ムサッダル - サナア
11. タクシーム - (タイトルなし)
12. ムシャルヤ - トゥシア - サナア
13. タクシーム - サナア
14. ダクシーム - ムアッサ - タクィル - サナア
アトリウム・ムジケー古楽合奏団
グレゴリオ・パニアグワ(指揮)
録音時期:1976年10月
録音方式:ステレオ(アナログ)
録音技師:アルベルト・ポーラン
旧品番:HMA195389(廃盤)
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