本書では、第一章で、核軍縮をどう進めるかを考える。ここでは第一に、これまでの成果を背景として、これから核兵器廃絶に向けてすぐに実施すべき具体的措置を検討。第二に冷戦終結後、専門家が提出した核兵器廃絶に向けてのさまざまな提案を検討し、第三に核兵器廃絶に向けて国際社会で現実に行われている実態を考察する。第二章では、核兵器以外の化学兵器、生物兵器、ミサイルおよび通常兵器の禁止または規制に関して、これまでどのような進展が見られているか、また今後の軍縮をいかに進めるかを考える。第三章では、核兵器の価値を低下させる措置や攻撃兵器と防御兵器の関係を検討し、最後に軍縮を推進させるとともに、より平和で安全な国際社会をどのようにして構築していくべきかについて考える。
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