つまりーなにもかもが足りなかったのだ。不死の怪物“カバネ”の融合群体“黒煙り”を討ち滅ぼし“八代駅”をあとにした駿城“甲鉄城”は、物資の不足に悩んでいた。とにかくなにもかもが足らない。このままでは“倭文駅”にたどり着く前に食糧が尽きてしまう…。そんなとき、八代駅で乗り込んだ避難民の少女から、十年前にカバネにのまれた“弥津村”の情報がもたらされる。そこには食糧や資材が多量に残っていると噂されているが、探しに行ったものは誰一人戻ってこなかったという。物資が残っている可能性に賭け、弥津村へ向かおうとする甲鉄城。しかし、カバネリの少女“無名”はそれに反対してー生駒と逞生、無名と鰍、菖蒲と来栖、巣刈と侑那、吉備土と四方川家の侍衆ーこれは八代駅から倭文駅へ向かう途中で彼らが遭遇した、追憶の物語。テレビアニメ『甲鉄城のカバネリ』公式外伝小説第2弾!
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