財務省を揺るがせた「公文書改ざん」の衝撃。事務次官と国税庁長官が同時に不在となる前代未聞の不祥事が露呈し、いま「最強官庁」と呼ばれた組織は重大な危機に瀕している。「国家官僚」を自負してきた財務官僚たちはなぜ、歴史に残る失態を演じたのか。その答えを求めていけば、90年代に起きた「過剰接待問題」に行き当たる。財金分離のきっかけともなった、あの大スキャンダルから20年。大蔵省から財務省と名を変えた日本一のスーパーエリート集団は政治との攻防のなかでどのような変貌を遂げたのか。霞が関を「定点観測」し続けるジャーナスリトによる、迫真のドキュメンタリー。
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