本書では、まず直接定植について、苗の利用遅れを防ぐために、苗質判定の基準を示して定植適期(適齢)を明らかにした。次に、草勢を上手に制御するには「草姿決定期」を知ることが重要であることを述べるとともに、草姿決定期の生育ステージとその特徴を品目ごとに明らかにした。そのうえで、灌水を中心とする本圃での草勢制御法を述べた。また、直接定植の欠点を補うために、一般に行なわれている二次育苗に加えて、定植期を早める新しい土壌管理法、接木苗生産体制における供給側と利用者側の分担範囲の変更などを提案した。
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