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医歯薬出版
・冬眠する動物は多岐にわたることから、特定の動物種が獲得した特殊な能力ではなく哺乳類に広く存在する機能であり、また通常の体温調節機能の可逆的な変容によってもたらされるものである可能性が高い。 ・実際に近年、冬眠しないマウスなどの哺乳類においても、神経系の操作により冬眠に似た低体温状態を誘導できることが明らかになり、中枢制御による人工冬眠の実現にも光明がさしはじめた。 ・将来の人工冬眠の実現を視野に入れたさらなる研究展開が期待されるところであるが、中枢性の制御機構にくわえ、末梢臓器の低温耐性機構の理解も含めた、体温調節機構とその拡張モードとしての冬眠の理解が求められる。 ■ 冬眠研究の最前線 -人工冬眠への挑戦 ・はじめに ・人工冬眠技術の未来と臨床応用 〔key word〕休眠、臨床応用、低体温療法 ・哺乳類冬眠の現象論 〔key word〕冬眠動物、異温動物、深冬眠、中途覚醒、概年リズム ・哺乳類屈指の低酸素・高二酸化炭素耐性動物ーーハダカデバネズミ 〔key word〕ハダカデバネズミ、低酸素耐性、高二酸化炭素耐性 ・匂い物質による恐怖反応に伴う体温低下の神経メカニズム 〔key word〕恐怖、2-methyl-2-thiazoline(2MT)、体温低下、Fos遺伝子、Trpa1、外側傍小脳脚核(PBel)、視床下核(PSTh)、孤束核(NTS) ・冬眠様の低体温・低代謝状態QIH 〔key word〕Qrfp、Qニューロン、視索前野、背内側核、QIH ・トーパーの神経メカニズム 〔key word〕体温、代謝、冬眠、トーパー、視床下部 ●TOPICS 循環器内科学 ・虚血性心疾患におけるマイオネクチンの役割 社会医学 ・順天堂大学オープンイノベーションプログラム“GAUDI”--医療・ヘルスケア領域における社会実装追求型オープンイノベーション 医療行政 ・EU離脱と英国医療ーー「合意」成立を受けて ●連載 この病気、何でしょう? 知っておくべき感染症 ・4.トキソプラズマ症(悪性リンパ腫? トキソプラズマ症?) 〔key word〕トキソプラズマ脳炎、HIV感染症、悪性リンパ腫 いま知っておきたい最新の臨床検査ーー身近な疾患を先端技術で診断 ・3.Nematode-NOSE:線虫の嗅覚によるがんの一次スクリーニング検査 〔key word〕がん、線虫、スクリーニング ●速報 ・大阪市内の熱中症死亡に対する気象・居住環境の影響 本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。 楽天Books
発売日/出版年度 : 2021年04月16日   JANコード : 4910204730411
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積木久明/田中一裕 岡山大学出版会
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発売日/出版年度 : 2010年07月   ISBNコード : 9784904228142
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