門前仲町や木場といった街に代表される江戸の風情漂う下町、チャキチャキの江戸っ子地帯の「深川」。区域は深川だが、豊洲や東雲などタワーマンションや大型商業施設が集積し、多くの新住民が暮らす「臨海」。そして南砂や亀戸など、江戸期には農業地帯、明治以降は工業地帯として地味に発展してきた庶民的な「城東」。この地域性も人種も異なる3つの地域で構成されている江東区が、ここ最近注目を浴びている。築地市場の豊洲移転問題を筆頭に、東京オリンピックの競技会場にもなる東京湾埋立地をめぐる大田区との領土問題、猛烈な人口増加による多子高齢化問題などなど、話題に何かと事欠かない。本書では、マイナーな東京東部にして、注目度が俄然高まっている江東区の実態と問題点を浮き彫りにしながら、3地域で異なる区民の生態を明らかにしていく!
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