本書は若手の内科・小児科の医師や看護婦、薬剤師で呼吸器、とくに喘息やCOPDの治療を学んでみたいという人達のための実践的吸入療法の学習書である。気管支・肺は体外に開いている臓器であり、それゆれ吸入療法は喘息を中心とした呼吸器疾患に対する治療法として、薬理学的にもっとも理にかなった治療法である。しかし、内服薬とは異なり、吸入薬の効果を十分発揮させるためには「コツ」がある。しかもステロイド薬、DSCG、β2刺激薬そして抗コリン薬と吸入で用いる薬剤はそれぞれ特徴があり、「コツ」自体も少しずつ異なっている。それを医師・薬剤師・看護婦は学習する必要がある。その「コツ」は決して難しいものではないが、この「コツ」を知らなければ正しい治療を行うことは難しい。その「コツ」を会得するHow Toを、実践的にわかりやすく示したものが本書である。
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