ホンダF1グランプリ参戦60周年記念。再びF1に挑んだホンダのドキュメント。第2期F1活動開始に向けその先頭に立ったのは、第1期F1活動にエンジン設計者として参加し、その後本田技研工業社長となる川本信彦であった。川本は第1期F1活動で果たせなかった、F1グランプリ制覇というホンダの夢に、再び挑戦しようとしたのである。F1活動を休止していた15年近い時間の間に、ホンダは日本企業の枠を越え国際企業へと発展しており、再びホンダが飛び込もうとするF1グランプリの世界も、メーカー主導からスポンサーを獲得し、経営を行うレーシングチーム主導となるなど、以前とは異なる状況になっていた。しかし、敢えて困難な課題に挑戦することで技術を磨き上げるチャレンジ精神は、依然ホンダ社内に健在であった。
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