おれは一人の修羅なのだと断言した詩人の魂は1933年9月に天へとび去った。その後の70余年間にかれの作品と精神はどのように広く受容され、修羅が復活したかを明らかにする、貴重な記録文集。序章(宮沢賢治・等身大の実像を求めて;原稿とともに生きた宮澤清六―兄弟の絆 ほか)第1章 「賢治像」の形成と評価の変遷(その一)(文芸面における「賢治像」の誕生;「賢治像」の形成―"宗教"的側面から ほか)第2章 「賢治像」の形成と評価の変遷(その二)(筑摩書房昭和三十一年版・四十二年版『宮沢賢治全集』;『校本宮澤賢治全集』の成立 ほか)第3章 「(財)宮沢賢治記念会」の発足から「宮沢賢治記念館」建設に至るまで(財団法人宮沢賢治記念会のあゆみ;「宮沢賢治記念館」の設立)第4章 「宮沢賢治記念館」開館とその後(「宮沢賢治学会イーハトーブセンター」「宮沢賢治賞・イーハトーブ賞」の創設について;「宮沢賢治イーハトーブ館」の建設について ほか)第5章 年譜(宮沢賢治没後年譜)POST‐SCRIPTUM 宮沢賢治が託したもの―未来へのメッセージ(父の写経;宮沢賢治の学んだ盛岡高農 ほか)「おれは一人の修羅なのだ」と断言した詩人の魂は、1933年9月に天へとび去った。その後の70余年間に、彼の作品と精神はどのように広く受容され、「修羅」が復活したかを明らかにする、貴重な記録文集。
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