建国期と現在が密接に関連するアメリカの歴史に流れる"原点"とも言える諸相…政府の構成と権力、保証された人民の権利、国家の価値である理念と原理…をめぐる問題点への新視点からのアプローチ。イギリス植民地アメリカの人々の意識を絵画とともに検証し、自らが抜け出た旧世界からより良き世界をもとめるための創造力に溢れた時代であったことを指摘する。革命期に最大の業績を残した創造力ゆたかな人々のひとりトーマス・ジェファソンの性格や政治に見られる矛盾の解明。ベンジャミン・フランクリンの革命中とその後の駐フランス大使としての成功、より良き世界を建設しようとするアメリカの努力の具体的な姿をフランスでの絵画、肖像、出回った印刷物などの多くのイメージを通して検証。第1章 政治と創造的想像力第2章 ジェファソンと自由の曖昧性第3章 アメリカ外交の現実主義と理想主義―パリのフランクリン、「自由の女神から王冠を授かる」第4章 『ザ・フェデラリスト』論文集第5章 大西洋での局面建国期と現在が密接に関連するアメリカの歴史に流れる?原点?の諸相――政府の構成と権力、保証された人民の権利、国家の価値である理念と原理――をめぐる議論への新視点からのアプローチ。18世紀の "田舎者"たちの想像力と勇気のあり方に光を当てる。訳者あとがき (前略) 著者の提唱する、大西洋を中心において、ヨーロッパとの関わりにおいてアメリカ史を理解しようとする見方は、二〇〇三年に出版された本著にも顕著に表れている。原題は、トーマス・ペインの有名な言葉からとられた、To Begin the World Anewであり、副題を The Genius and Ambiguities of the American Foundersとしている。かつて五〇年代を中心に、アメリカ合衆国のユニークなあり方を一国史として研究する態度が
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