JPY ¥2,420
「二十一世紀をむかえた人類は、この困難な時代から、どう抜けでるか。その責の一端をわれら現代詩にたずさわる者は負っている」(あとがき)。「小族」=日本列島に住む民族、「縄文・弥生(擦文)」を生きた、何ものにも替えがたい血族の人格のこしかたを、世界の普遍の眼から照射せんとする壮大なる試み。天の前後・鹿群の前後古い海 太平洋残照点をのせていた朱夏古い海 地を負う者の祭りのために古い海 半化粧・夏至を揺れる化け葉花の天臘祭の日半島古い海 死刑執行人サンソンの手紙海族の小さい湾(小族の海)私の白い雪の箱の場所野球服の少年ワレモコウ(吾亦紅・小さな海)座敷牢(the earth)オホーツクの海金箔をはきうつ小族海日を失った日蔵のなか筏海火を浴びた小族の海小族の振る旗抱卵の海(黒塗りの椀)神々の原 杜鵑の列島姫鱒(ひめます)・支笏湖圧迫の古層にためられたミカンの黄のいろ   Honya Club.com


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第一章 芭蕉(文学的方法―紀行文を中心として;発句―その小さな宇宙)第二章 芭蕉とその周辺(芭蕉の谷村訪問;杉風;去来の執筆態度―『去来抄』理解のための一検証作業;其角・雨乞いの句をめぐる伝承世界)第三章 その後(其角流の消長;内藤家と江戸俳壇―貞享から享保における波紋;小川破笠論;恋尽くしの連句―『江戸筏』と『にはくなぶり』;『江戸二十歌仙』をめぐる騒乱と波紋;逃亡と再生―黒露伝素描;再説・二世団十郎の俳諧)〈受賞情報〉角川源義賞文学研究部門(第29回)   Honya Club.com


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天災と人災を骸骨軍団に象徴した大虐殺風景、飢えと渇きに追い詰められた人間の狂気、鬱屈とした境遇を持つ自身の苦悩を、黒一色だけで描き切る「頭蓋骨のピラミッド」に込めた、戦争礼賛への痛烈な皮肉。残酷すぎる名画だけ集めました。第1章 死の絵(死の勝利―「死」が身近にあった時代を象徴する、骸骨軍団による虐殺風景;死体の描写―死にゆく妻を取り巻く色彩の変化をカンヴァスに留めた光の画家 ほか)第2章 狂気の絵(飢えた人々の食人―生きるために仲間を殺し、その肉を食らう…筏の上で展開された地獄絵図;生首―札付きの不良画家が描いたリアルすぎる生首の自画像 ほか)第3章 怪物の絵(堕天使と悪魔―人間と動物のキマイラによって表現された堕天使の姿;メデューサ―見た者を石に変えてしまうギリシア神話の怪物 ほか)第4章 災害・厄災の絵(噴火―噴火に巻き込まれるローマの町で絶望的な最期を遂げた人々;ペスト禍―死体の山を築きながら、町のなかを駆け抜ける骸骨の正体とは? ほか)第5章 処刑の絵(キリストの磔刑―最も凄惨な姿で死を迎えるキリストの姿;火刑―衆人環視のなかで、浄化の力を持つ火によって魔女や異端を"救済" ほか)●天災と人災を骸骨軍団に象徴した大虐殺風景●飢えと渇きに追い詰められた人間の狂気処刑 終末 厄災 怪物 殺人…。見るだけで戦慄する西洋絵画たちだけを集めた一冊。その絵が生まれた理由、歴史的背景を知ればさらに背筋が凍る…。人間の退廃的な世界がわかる知的恐怖をご堪能あれ。   Honya Club.com


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花筏君影草紫雲英花逍遙燦々飛花朱夏赤酸漿緑陰翠雨〔ほか〕複雑な切り絵の下絵を写す必要のない、切ってすぐ使える切り絵本。大橋忍の作品はその繊細さが魅力です。繊細な切り絵を写し取るのはとても難しく、そこでつまずいて切り絵をつくるまで進めない方もいます。今回の切り絵の下絵は黒上質紙に白インクで印刷されているため、切り口の白が残ることもありません。附録には色紙もついているので、購入後すぐ切り絵にとりかかれます!(色紙はそのまま切って使えますが、足りなそうな場合はコピーしてください)今回は、日本の美しい言葉にインスピレーションを得た作品45点を集めました。<内容>本書で使用する主な道具 基本の切り方 失敗したときの対処法色紙の貼り方そのまま切れる図案 45点色紙 32パターン   Honya Club.com

(PR) 櫻紅葉

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平成十四年(本舞台;雪間草;俎始め;懸り藤;新酒酌む)平成十五年(鶯餅;銀座首夏;龍舌蘭;実木斛)平成十六年(蓑虫鳴く;花筏;黒牡丹;百千鳥)19歳の時に高浜虚子特選10句の中に入り、続いて「ホトトギス」にも投句入選して60数年。俳句の道を歩み続けてきた作者が贈る第7句集。句集名は伊賀上野吟行の「はせを塚取巻く櫻紅葉かな」より採った。   Honya Club.com