「空気が読めない」「極度にこだわる」「同じミスを繰り返す」…最近は職場において周囲との関係に支障を来す人が増えている。発達障害への無理解や誤解もあり、ときに周囲はおろか本人すら無自覚なケースも少なくない。彼らはどういった困難を抱え、何に生きづらさを感じているのか?どうすれば誤解なく活躍できるのか?長年、発達障害と向き合ってきた臨床医が、22の実例から大人に急増する「自閉スペクトラム症」を解説。序章 大人も決して他人事ではない「自閉スペクトラム症」第1章 誤解されやすい大人の自由スペクトラム症第2章 障害か個性か?障害の概念を覆す「スペクトラム」第3章 自閉スペクトラム症と精神疾患第4章 自閉スペクトラム症にどう気づき、どう向き合うか第5章 自閉スペクトラム症の人たちを支える「共助」●大人にも増えていて、職場にも増え、 周囲の理解とサポートが求められる「自閉スペクトラム症」を豊富な実例(症例)をもとに理解を深める1冊自閉スペクトラム(Autistic Spectrum Disorder、略称ASD)とは、自閉症やアスペルガー症候群を含む高機能自閉症などの各疾患を、知的障害レベルや自閉症状の強弱によって連続する広汎性発達障害と捉えた概念のこと。これまでの障害の概念を変える新しい考え方として最近注目されているが、分類の仕方にもよるが、10人に1人は該当するという見方もある。発達障害の中でも特に対人関係をうまく築けず、 周囲を困惑させてしまい、"生きづらさ"を感じることで、 大人が引きこもりやうつ病を引き起こすことも問題となっている。大人の自閉スペクトラムの人が抱える困難とは何か?どうすれば社会で周囲から誤解されなく活躍できるのか?いまだ誤解もあり理解が足りていないこともあり、周囲はおろか本人が自覚していないケースも少
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