JPY ¥943
数十年前、修学旅行で古都を訪れた世代。その世代が今、ビジネスの世界で厳しい立場に立たされている。物静かに語りかけてくる仏像を再訪し、安らぎを求める人々が増えているのは、どこか暗示的である。本書は、大戦により家族と財を喪った著者が、仏たちと交わした会話の記録であり、名写真家が凛とした仏の姿を写し出した、現代人に心の潤いを与える一冊である。奈良のほとけ(悲しみの光背―薬師寺東院堂聖観音;第三の眼―東大寺三月堂不空羂策観音;重く暗い美貌のひと―法華寺十一面観音 ほか)京都のほとけ(きびしさの底に流れるもの―神護寺薬師如来;欺され給うなよ―浄瑠璃寺吉祥天;閑雅なるみ仏―法界寺阿弥陀如来 ほか)飛鳥のほとけ(無条件のやさしさこそ―法隆寺文殊菩薩;光音天のごとく―法隆寺天蓋飛天;西瓜の仏さま―法輪寺虚空蔵菩薩 ほか)   Honya Club.com