絶対平和主義の虚妄を衝く根源的な平和論。第1章 反省する民主主義(民主主義ってなんだっけ;「不公平感を生み出すもの」とは何か)第2章 新時代の学問「バイオエシックス」とは何か(比較される「命の重さ」と「社会の重さ」;死の冒険を避けられなくなった人類;技術革新は「死」を越えられるか;自己決定による生死の選択;すべてを近代化で解釈する危険;脳移植はどこまで許されるか)第3章 戦争と平和(「戦争の正義」とは何か;さらば、平和ニヒリズム)第4章 豊かさを求める正当性(繁栄の現在・窮乏の未来;豊かさの出発点;マルクス主義の死滅と歴史の終焉;革命観の革命;可愛い教養人がいっぱい;何かを切り捨てなければ生きていけない世紀)この巻には「9・11」以後の緊迫した世界情勢のなかで、狂気に近い反イスラム報復戦争にたいして厳しい批判をおこなうとともに、日本人に多くみられる単純な絶対平和主義の虚妄を批判し、憲法九条をめぐる論争にも独自の視点から切り込む。カント、ヘーゲル、クラウゼヴィッツなどの戦争と平和をめぐるさまざまな理論の蓄積を踏まえた根源的な平和論。『世紀末の思想――豊かさを求める正当性とは何か』『戦争倫理学』のほか、単行本未収録論文9篇を収録する。目次『世紀末の思想――豊かさを求める正当性とは何か』(1990年 PHP研究所)『戦争倫理学』(2003年 ちくま新書)*単行本未収録論文宗教と戦争――過去のない文化の世界環境倫理――応用問題としてアメリカの石油戦略の評価宗教は平和をもたらしていない――キュング先生をまじえた朝日シンポジウム環境問題としての尖閣列島国防の大義とは何か正しい戦争は存在するか喧嘩両成敗――In a quarrel both parties are to blame正戦論の含意――ナショナリズムと帝国主義昭和天皇に敗戦の
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