室町時代初期に中国から伝来し、近江国の大日池(滋賀県守山市)に根づいた近江妙蓮は、雌しべも雄しべもない花弁だけの花を咲かせる。琵琶湖岸に群生したハスの歴史とともに、近江妙蓮が吉祥のシンボルとして将軍家や天皇家に愛され続けたことを示す数々の逸話を紹介。第1章 湖畔の風景と蓮のものがたり(南湖のほとりに咲く蓮の花;西日本一の水生植物公園みずの森 ほか)第2章 常蓮と妙蓮の科学的なものがたり(蓮は水草の女王のような植物;蓮の植物体(葉・茎・根)を調べる ほか)第3章 蓮日記につづられた村里のものがたり(妙蓮の花咲く里の百六十年間の日記;農村の経済が発展する時代の日記 ほか)第4章 妙蓮が育んだ歴史ものがたり(妙蓮を守り育てた田中家;伝えられた妙蓮いわれ書き ほか)第5章 明治以降の近江妙蓮ものがたり(明治天皇の天覧に供された妙蓮の花;東京に運ばれて皇居の池に植えられた妙蓮 ほか)室町時代初期に中国から伝来し、近江国の大日池に根づいた近江妙蓮。琵琶湖岸に群生したハスの歴史とともに、吉祥のシンボルとして将軍家や天皇家に愛され続けた近江妙蓮の逸話を紹介する。
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