夫婦水いらず、一家団欒、気のおけない仲間との旅行は楽しい。だが、本書で語られるのは「男のひとり旅」である。仕事や家族、日常のしがらみから離れ、自由気ままに、自分だけのために。季節を求め、歴史を訪ね…。パックツアーは避け、自分なりのテーマに沿って行き先を決めれば、旅はもう始まっている。贅沢をするわけではない。青春時代のような冒険もない。時には不便なことや寂しくなることも。でもそれが、酸いも甘いも噛み分けた大人だけに許された醍醐味なのだ。若者にはわからない愉しみへ読者を誘う。第1章 なぜ男のひとり旅なのか(旅立ちは興奮とともに;旅のスタイルは変わる ほか)第2章 自分だけの旅を作る(どこに旅をするか;ひとり旅にはテーマが要る)第3章 わたしのひとり旅(若い頃の旅;中高年になってからの旅)第4章 わたしの旅日記(古代商社の足跡を求めて;地方都市の居酒屋で飲む ほか)第5章 ひとり旅と人生(ひとり旅は楽しくない;ひとり旅の醍醐味は旅の前後にある ほか)中高年男性よ、旅に出よ。しがらみから離れて、自由気ままに、自分だけのために、心の放浪。酸いも甘いも噛み分けた大人だから味わえる、青春時代は知らなかったひとり旅の醍醐味。
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