住んで、泣いて、記録した。東日本大震災直後に受けた内示の転勤先は宮城県南三陸町。瓦礫に埋もれた被災地でともに過ごしながら、人々の心の揺れを取材し続け、朝日新聞に連載された「南三陸日記」は大反響を呼んだ。文庫化に際し、8年ぶりの「再訪」や、当時は記せなかった物語を大幅追加。開高健ノンフィクション賞など、数々の賞を受賞した気鋭のライターが描く珠玉の震災ルポルタージュ。序章 津波までの三〇分南三陸日記 二〇一一年春‐二〇一二年春(無事で申し訳ありません;作業用ジャンパー;防災対策庁舎;遺体捜索;水のない町;入学式と千羽鶴;命がけの一枚;一番欲しかったもの;青空コンビニ ほか)再訪 二〇一八年秋震災から8年。●『五色の虹 満州建国大学卒業生の戦後』 第13回開高健ノンフィクション賞。●『日報隠蔽 南スーダンで自衛隊は何を見たのか』(共著:布施祐仁) 第18回石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞受賞。●『牙 アフリカ象の密輸問題を追って』 第25回小学館ノンフィクション大賞受賞。今、ノンフィクション界大注目のルポライターの原点。 住んで、泣いて、記録した――。東日本大震災の直後に受けた内示の転勤先は宮城県南三陸町だった。瓦礫に埋もれた被災地で、傷ついた被災者に寄り添い、ともに過ごしながら取材をし続け、朝日新聞に連載された「南三陸日記」は大反響を呼んだ。文庫化に際し、単行本とは序章の構成を大きく変え、8年ぶりに訪れた「再訪」や、当時は記せなかった物語を大幅追加した決定版。気鋭のライターが描く珠玉の震災ルポルタージュ!"生きる"ということを考えるとき、何度も何度も読み直していた本が文庫になりました。いつでも読み返せるようこれからは、鞄にずっと入れておこうと思います。杉江由次さん(本の雑誌社)
Honya Club.com