いまや300万人が働き、市場規模30兆円を誇る外食産業。それは金融などと違い、誰にも守られず、生存競争に明け暮れた剥き出しの資本主義そのものだった!戦後日本経済史上、見向きもされなかったイノベーターたちの情熱と苦闘、叡智に迫る。第1章 牛丼を国民食にした「忘れられたイノベーター」―吉野家 松田瑞穂第2章 ファミレス全盛期を生んだ"外食王"―ロイヤル 江頭匡一第3章 テリヤキバーガーを発明した男―モスフードサービス 櫻田慧第4章 「学生のお腹を満たす」苦学生に寄り添った信念の人―グリーンハウス 田沼文蔵第5章 地域密着で常連客に支えられたカウボーイ―ハングリータイガー 井上修一第6章 お客さんへの還元にこだわる生産性の鬼―サイゼリヤ 正垣泰彦あの飲食チェーンはどうやって50年も生き延びたのか?300万人が働き、市場規模30兆円の外食産業。そんな巨大産業がコロナ拡大の要因にされ、時短要請で市場規模は2割減、デリバリーやテイクアウトを除くとなんと3割減。しかし、歴史を紐解けば料飲禁止令、農産物の輸入規制と自由化の波、さらにはBSEと数々の苦境を乗り越え、だれにも守られない非常で残酷な本物の資本主義の世界を生き延びてきた。そんな、これまで日本経済史では見向きもされなかった、「おいしい」をビジネスにしてきた6人の異端の外食創業者たちの情熱と苦闘、そして経営術に、長年業界団体で事務局を務めた業界の生き証人が迫る。【内容】・牛丼を国民食にし、回転率を重視したことから単品特化ビジネスに行きついた吉野家・松田瑞穂・1970年大阪万博を契機にファミリーレストランのすべてを設計した外食産業の祖、ロイヤル・江頭匡一・「おいしければわざわざ来てくれる」でハンバーガーを日本人向けにアレンジしたモス・櫻田慧・給食事業から
Honya Club.com