長野県諏訪大社春宮のかたわらに立つ巨大な異形の石仏―。その謎を追ううちに、江戸時代初期に人々に希望を与え、信仰の支えとなった宗教者たちの活動と庶民の宗教生活が明らかになった。仏像を彫る聖、弾誓一派の系譜と行跡をたどり、幕府の宗教統制下に埋れていた近世庶民の宗教史をよみがえらす。序章 「あみだ様」との出会い第1章 念仏聖、弾誓の修行と信仰第2章 信州の弾誓と但唱第3章 相模の弾誓第4章 仏を彫る聖、但唱第5章 長音と「心の御頭」第6章 卍と融通念仏第7章 弾誓派の作仏―閑唱・空誉・清眼・明阿第8章 虫倉山の木食山居
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