20世紀最大のロシアの作曲家セルゲイ・ラフマニノフは、超絶技巧をものともしないピアノのヴィルトゥオーゾでした。革命の難を逃れるためロシアを離れて1919年にアメリカに渡った年からRCAに録音を開始、亡くなる前年の1942年まで途切れることなくその演奏を盤面に刻み込み続けました。このアルバムはピアノ・リサイタルも多く行ったラフマニノフが愛奏したシューマンの謝肉祭とショパンのピアノ・ソナタ第2番を中心に収録、19世紀的な巨大なヴィルトゥオジティと粋な味わいを兼ね備えた名演奏を聴かせてくれます。20世紀前半に、ラフマニノフがどのようにシューマンとショパンを弾いていたか、大変興味深いアルバムといえましょう。 (C)RS
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