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菅野沖彦氏は、季刊『ステレオサウンド』誌の創刊2号(1967年)以来、四十数年の長きにわたり、オーディオ評論の第一人者として健筆をふるってこられた。合計すれば数千ページになるはずだが、その中から個別の試聴リポート以外の、特に菅野沖彦氏ならではの視点から考察・執筆された記事を厳選し、集大成した別冊が、この『菅野沖彦著作集』(上・下2巻構成)である。 その内訳は、昨年発売の<上巻>が、『ステレオサウンド』誌の創刊2号(初執筆、1967年春号)から82号(1987年春号)までに執筆された記事の中から厳選。本年3月末発売のこの<下巻>では、『ステレオサウンド』誌の92号(1989年秋号)から176号(2010年秋号)までに執筆された記事の中から、後世に残すべき魅力的なオーディオ機器への考察や、それを創出したつくり手の人となり、あるいはオーディオ界への提言などに関する文章を厳選し、収録している。そのいずれの文章にも、氏ならではのオーディオへの深い愛情が秘められ、かつ示唆にも富んでいる。ぜひ、手に取っていただき、ご一読をおすすめしたい。   Honya Club.com