利休は椿が嫌い?!茶聖と言われる千利休。その茶の真髄は「趣向」にあった。本書では、同時代の茶人たちが残した茶会の記録を丹念に読みとき、そこに記された道具と取り合わせから、利休の精神、美意識を探っていく。名品に頼ることなく、香炉の使い方、花器の見せ方、料理の食材など、斬新かつ客の心を慮った独自の趣向で行った数々の茶会から利休の「茶」が見えてくる。巻末には利休が行った全茶会記を収録。第1章 若き日の利休(堺茶人としての第一歩;珠光青磁;濃茶と薄茶;南向の茶室)第2章 作意と趣向(花を入れずに水ばかり;棗の登場;道庫のはじまり―籠の茶;一尺四寸の炉;茶壺荘)第3章 好み道具の誕生と珠光敬慕(好み道具の誕生―手桶;花と花入;床荘;珠光敬慕;珠光表具;草庵茶室の床天井はなぜ高くなったのか)第4章 墨蹟愛好(墨蹟愛好;圜悟墨蹟;逼塞の原因;山上宗二の墨蹟愛好)第5章 茶壼と茶入(茶入の使い初め;松永久秀との交流;信長の茶堂となる;天下一の宗匠となる;茶器の使用例)第6章 懐石(懐石の成り立ち;利休の懐石;懐石の食材;器の使い方;菓子)第7章 利休百会記(「利休百会記」;わびの確率;香炉と香合;香炉の再登場;竹花入)補遺 利休茶会における料理の仕立て利休は椿が嫌い? 茶入はほとんど持っていなかった? 千利休が名品に頼ることなく独自の趣向で行った数々の茶会の記録を丹念に読みとき、その精神、美意識をさぐる。巻末には全茶会記を収録した完全保存版。〈目次〉序にかえて 利休の茶のあり所第一章 若き日の利休 堺茶人としての第一歩 珠光青磁 濃茶と薄茶 南向の茶室第二章 作意と趣向 花を入れずに見ずばかり 棗の登場 道庫のはじまり─籠の茶─ 一尺四寸の炉 茶壺荘第三章 好み道具の誕生 好み道具の誕生─手
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