初期ハーバマスの代表作『公共性の構造転換』英語版出版を記念して、1989年に開催されたシンポジウムを土台に、1992年に刊行された論文集のなかから主要な論文を収録する。「公共圏」概念の徹底討議。序論 ハーバマスと公共圏第1部 哲学的モデル(実践的な討議―道徳と政治の関係;公共空間のモデル―ハンナ・アレント、自由主義の伝統、ユルゲン・ハーバマス;公共圏―モデルと境界;公共圏の再考―既存の民主主義の批判のために ほか)第2部 公共の場におけるコミュニケーション(メディアと公共圏;公衆としての大衆と主体としての大衆;テクスト性、媒介、公共の討議;結論 ハーバマスとの対話)〕『公共性の構造転換』英語版出版を機に、民主政治、批判理論、フェミニズム、文化研究などの論客が、今日的な公共圏の理念と限界をめぐって議論を交わした。論考と討議を収録。目次序1 序論:ハーバマスと公共圏…クレイグ・キャルホーン第1部 哲学的モデル2 実践的な討議:道徳と政治の関係…トーマス・マッカーシー3 公共空間のモデル──ハンナ・アレント、自由主義の伝統、ユルゲン・ハーバマス…セイラ・ベンハビブ4 公共圏:モデルと境界…ペーター・U・ホーエンダール5 公共圏の再考:既存の民主主義の批判のために…ナンシー・フレイザー6 かつて公共圏は存在したのか? 存在したとすればいつなのか? アメリカの事例の考察…マイケル・シュドソン7 政治理論と歴史分析…モーイッシュ・ポストン第2部 公共の場におけるコミュニケーション8 メディアと公共圏…ニコラス・ガーンナム9 公衆としての大衆と主体としての大衆…マイケル・ワーナー10 テクスト性、媒介、公共の討議…ベンジャミン・リー11 結論 ハーバマスとの対話…ユルゲン・ハーバマス訳者あとがき
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