食べ物のことを考えてる時間って、なんだか幸せ。胃袋から元気になれる!読むほどにお腹がすく「食と俳句」。俳人姉妹が腹一杯、語り合う「おいしい」対談。第1章 日常の食卓(蒜をみぢんに打つて梅雨一家(鳥居美智子);乾鮭と並ぶや壁の棕櫚箒(夏目漱石) ほか)第2章 旅の食卓(避暑にあり温泉卵攻めにあふ(大石悦子);箸楽ししよつつる鍋の貝ふらふら(阿波野青畝) ほか)第3章 大勢で囲む食卓(蕗そらまめ花見〓笥にみどり添ふ(大野林火);ざつくりと割れたるものを闇汁に(岸本尚毅) ほか)第4章 祝いの食卓(麗らかな朝の焼麺麭はづかしく(日野草城);寒紅やそのカクテルを私にも(星野椿) ほか)第5章 思い出の食卓(暗き湖より獲し公魚の夢無數(藤田湘子);衣被生き方はもう変へられぬ(長谷川せつ子) ほか)俳句を知らない人も、楽しめる!好評だった前作『寝る前に読む一句、二句。』に続く、第2弾のテーマは「食卓」。『プレバト!』の俳句コーナーで大人気の夏井いつきさんが、古今の名句をセレクトし、実妹である俳人、ローゼン千津さんと歯に衣着せぬ姉妹トークを展開します。肉ダネがぱんぱんに詰まってはち切れそうな「夏井家特製肉餃子」や、夫ケンコーさんが作ってくれる、ほくほくの「ニンニク丸揚げ」など、夏井さんの日常を彩る好物や、スイスの五つ星ホテルがサーブする「完璧な果物」、NY・マンハッタンのセンチュリークラブの「ドーバーソール」等、妹ローゼンさんが体験した、めくるめく美食・珍食の数々など読むほどにお腹がすくエピソード。そして、夏井家のおふくろの味、「味のしない弁当」の由来や、晩年の父と過ごした年の暮れ、「ニシン蕎麦」の思い出など、忘れがたい、家族の食卓と味の記憶。愉快な食の話は、いつしか人生観の核心へ。俳人姉妹
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