インド、中国そして日本。古代から近代へと、東洋思想の核心を求めて。この世界は、実体的存在などなく、あらゆるものが互いに関係し合って存在している。ではそこで自己とはいかなる存在で、どのようにあるべきなのか。唯識の事的世界観から華厳の事事無礙法界へ、さらに空海の人人無礙の曼荼羅、そして西田の「個物の哲学」へ。東洋の大地にそびえたつ哲学の連峰を縦横に踏破し、その叡智の真髄を未来に向けて照らし出す壮大な書。1 唯識の哲学(唯識の哲学(一)事的世界観としての唯識思想;唯識の哲学(二)仏の本質と仏道の核心)2 華厳の哲学(華厳の哲学(一)事事無礙法界の理路;華厳の哲学(二)華厳唯識の逆説的展開)3 空海の哲学(空海の哲学(一)十住心による仏教の全景;空海の哲学(二)動態的曼荼羅の風光)4 西田の哲学(西田の哲学(一)「超個の個」の宗教哲学;西田の哲学(二)自他間の根源的構造と当為)付篇 鈴木大拙の華厳学―霊性的日本の建設インド、中国そして日本。古代から近代へと、東洋思想の核心を求めてこの世界は、実体的存在などなく、あらゆるものが互いに関係し合って存在している。ではそこで自己とはいかなる存在で、どのようにあるべきなのか。唯識の事的世界観から華厳の事事無礙法界へ、さらに空海の人人無礙の曼荼羅、そして西田の「個物の哲学」へ。東洋の大地にそびえたつ哲学の連峰を縦横に踏破し、その叡智の真髄を未来に向けて照らし出す壮大な書。
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