ひょうきんなウッキ-ポ-ズにこの無表情。そのアンバランスさがクスッとさせられる栓抜 猿は、まるで昔話に登場してきて、川岸向こうの誰かに合図を出しているかのようにも見える長閑な栓抜きです。こちらの栓抜きは、日本の伝統的な製法や道具をユニ-クでモダンなデザインと掛け合わせて、多くの人の心に触れるようなアイテムを作る炭谷三郎商店(スミタニサブロウショウテン)のもの。鋳物らしい重厚感がありながらも、柔らかで素朴なフォルムに親しみを感じさせ、食卓の中心に置きたくなる栓抜きは便利なもので溢れる今の時代に、ゆとりと余白を与えてくれるような存在です。工芸は素材を抜きに語ることはできない栓抜 猿のデザインは、長年素材に向き合いながら、移り変わる時代における工芸や創作の在り方、人と物との関係を問い続ける馬場忠寛氏が手掛けました。日本クラフト協会理事長を務めるなど、デザインの普及につとめ、地方産業と提携した新商品の開発も行ってきた馬場忠寛氏。機能面に優れた伝統的手技と先端技術で、生活文化の向上や新しい関.
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