虫にひかれて旅してみれば。日本全国縦横無尽に経巡った、鉄道好きの編集者との二人旅。虫と動物を追い求め、土地の文化と人情に触れ、うまいものを味わう。開発か自然保護か、ヒトと文明への洞察にあふれた、奥本版「阿房列車」。第一〇回JTB紀行文学大賞受賞作。西表・波照間の巻―電信柱のカンムリワシ小千谷の巻―いざり機とルーズソックス富良野・大雪の巻―高貴な蝶は悪食家四万十・足摺の巻―叛逆者とトンボの楽園白馬・戸隠の巻―利権おいしかの山泉州・南紀の巻―微小な生命と神々の国岐阜の巻―束の間の蝶、超大粒の山椒魚横浜・東京の巻―珍獣奇鳥怪魚は街に棲む宮城の巻―ほたるの宴 窓の雨長州の巻―防人の島と斑猫の宿仏蘭西の巻―コルシカの栗の樹の下で日向の巻―石垣と孤高の外交官
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