JPY ¥935
はだしで盲目で、心もおかしくなって、さまよってゆくおもかさま。四歳のみっちんは、その手をしっかりと握り、甘やかな記憶の海を漂う。失われてしまったふるさと水俣の豊饒な風景、「水銀漬」にされて「生き埋め」にされた壮大な魂の世界が、いま甦る。『苦海浄土』の著者の卓越した叙情性、類い希な表現力が溢れる傑作。   Honya Club.com


JPY ¥396
椿の海の記   Honya Club.com


JPY ¥968
椿の海の記   Honya Club.com



JPY ¥2,090
石牟礼道子の遺した預言とは何か。そして彼女はどこへ帰って行ったのか。共に歩み闘い、最期を看取った著者による石牟礼道子像とその作品に込められた深い含意を伝える一冊。1(脱線とグズり泣き;石牟礼文学の多面性;『椿の海の記』讃;『十六夜橋』評釈;『春の城』評釈 ほか)2(誤解を解く;カワイソウニ;石牟礼道子闘病記;事実を伝えるために)石牟礼道子の遺した預言とは何か。そして彼女はどこへ帰って行ったのか。2018年2月10日、石牟礼道子氏が死去した。本書の著者渡辺京二氏は、故人の最もよき理解者として常に互いに支え合ってきた。本書には、死去直前までの故人の闘病の姿と絶えることのなかった執筆(表現)への意欲を「石牟礼道子闘病記」として収録している。感情をおさえた淡々とした筆致が胸を打つ。また最後の作品のひとつ新作能「沖宮」の謎について言及した論考は深く鋭い。他に「春の城」評釈、「椿の海の記」讃、「十六夜橋」評釈、脱線とグズリ泣き、など各作品に込められた深い含意を伝える貴重な一冊。   Honya Club.com


JPY ¥792
風景に包まれ、動物と出あい、土に還る。人はその至福を言葉で表現する。味わい豊かな名作を紹介しながら、人と自然のつながりを再確認する一冊。1 なぜ自然を見るのか?―"交感"の思考(なぜ雨が降るのか?;なぜ丘に登るのか?;なぜ風景に見とれるのか?)2 なぜ動物を見るのか?―化身・同化・他者(狐になる―石牟礼道子『椿の海の記』;イタチと出遭う―アニー・ディラード「イタチの生き方」;他者としての動物―ロバート・フィンチ「鯨のように」;異界としての自然―エドワード・アビー;生きものたちの時間―加藤幸子『池辺の棲家』)3 ネイチャーライティング風景に包まれ、動物と出会い、土に還る至福を、人は言葉で表現する。人は自然をどう感じてきたか。なぜ人には自然が必要なのか。味わい豊かな自然文学の作品を通して、人と自然の関係を見つめなおす1冊。   Honya Club.com


JPY ¥814
太平洋戦争の激戦地であった島、日本で唯一の砂漠がある島、かけがえのない温泉の島、皇室とゆかりの深い島、極上の酒が眠る島、ホエールウォッチング発祥の島、日本で唯一の熱帯に属する島…。東京の島は伊豆諸島と小笠原諸島からなる。東京から約一〇〇ー二〇〇〇キロ南の太平洋上に大小三〇〇余りの島々が点在し、約三万人が暮らしている。近年、ダイビング、釣りといった海の楽しみだけでなく、日本有数の巨樹の森や高山植物、散策できる噴火口など、豊かな森や山も注目され始めている。「荒波の中にポツンとある島らしい島々」―四季折々、変化に富む表情を持つ東京の島々は、眠れる楽しみの宝庫であった。硫黄島紀行 理想郷から阿鼻叫喚の地獄へ―。そして、今第1章 伊豆諸島―黒潮の北の島々(大島―日本で唯一の砂漠は感動的なのに、なぜか薄い影;利島―全島の八割を覆う、耕して天に至る椿の段々畑;新島―新島本村は、天然石を利用した日本最大の石造集落か;式根島―日本的な景観が残る島には、古きよき湯治場の情景が似合う;神津島―はるかなる想像の翼を広げてくれる絶海のハイテク素材)第2章 伊豆諸島―黒潮の只中の島々(三宅島―オバちゃんたちとの遠足で島の魅力にどっぷり浸る;御蔵島―指物の最高の素材は、なんといっても島桑ですよ;八丈島―不思議な魅力の植物公園と切ない食虫植物;青ヶ島―隣の酒造りは、見ているだけでも楽しく、おいしい)第3章 小笠原諸島(父島・母島―一大国家プロジェクトだった、熱帯作物の小笠原導入;南島―君知るや、素敵な南海の楽園はその名もずばり南島)沖ノ鳥島航海記 我が国唯一の熱帯、日本最南端の地に立つ太平洋戦争の激戦地であった硫黄島、日本で唯一の砂漠がある大島、日本で唯一の熱帯地域に属す沖ノ鳥島など、大小300余りある東京   Honya Club.com


JPY ¥1,100
世界に例をみないほど大規模な公害問題、水俣病。その被害者である漁民たちの運動や、患者たちの苦悩・希望を克明に描いた『苦海浄土』は、二十世紀の日本文学を代表する作品であり続けている。小説やノンフィクションといった既存のジャンルにおさまらないこの作品を、作者である石牟礼道子は、現代詩の枠組みを超えた「新しい『詩』」であると言った。『苦海浄土』の言葉と、私たちはいかに向き合うことができるのか?はじめに 『苦海浄土』とは何か第1章 小さきものに宿る魂の言葉第2章 近代の闇、彼方の光源第3章 いのちと歴史第4章 終わりなき問いブックス特別章 『椿の海の記』の世界―語らざる自然といのちの文学ブックリスト―石牟礼道子の宇宙を読む   Honya Club.com


JPY ¥980
COVER:正門良規『ヴィンセント・イン・ブリクストン』正門良規/森新太郎『KERA・MAP「しびれ雲」』井上芳雄×三宅弘城『音楽劇「歌妖曲ー中川大志之丞変化ー」』中川大志×池田成志×山内圭哉『ツダマンの世界』阿部サダヲ『ミュージカル「東京ラブストーリー」』柿澤勇人×濱田龍臣『幽霊はここにいる』神山智洋×稲葉賀恵『盗聴』?田崇裕×西田征史『オリジナルミュージカル「りんご」』屋良朝幸×萩田浩一『隅田川ヤングロード物語ー嗚呼!そりゃあいけねえぜ!ー』ふぉーゆー×小林顕作『ミュージカル・ショー「SEVEN -シンドバッド7つの航海-」』中村嶺亜×黒田光輝×三木章雄『ミュージカル「世界でいちばん美しいー鎌倉物語ー」』横原悠毅×椿泰我×菅野こうめい『波濤を超えて』影山拓也×嶋崎斗亜『私立探偵 濱マイク−我が人生最悪の時−』佐藤流司×寺西拓人×西田大輔『幻奏のフイルム』田村海琉×川崎星輝×ひょっこりはん『新選組始末記』今江大地×林一敬×扇田賢Aぇ! group This is Aぇ!!! Special『ガチでネバーエンディングなストーリぃ!』ほか   Honya Club.com


JPY ¥3,410
石牟礼道子/石牟礼道子椿の海の記水はみどろの宮他 池澤夏樹=個人編集日本文学全集 全30巻    HMV&BOOKS online


JPY ¥2,860
…1943年ー2015年の未発表短歌を含む670余首を収録…『苦海浄土』(1969)刊行以前に詠まれた初期短歌と『アニマの鳥』(1999、のち『春の城』)刊行前後から詠まれた短歌を中心に集成。冬の山満ち潮道生泡の声わだちの音白猫春蝉うから春衣木霊白痴の街火を焚く雪氾れおつる河藻にごり酒指を流るる川海と空のあいだに鴉廃駅あらあら覚え石牟礼文学の出発点ともいえる短歌の、1943年〓2015年の未発表のものを含む670余首を収録。『苦海浄土』(1969)刊行以前に詠まれた初期短歌と『アニマの鳥』(1999、のち『春の城』)刊行前後から詠まれた短歌を中心に集成。 石牟礼道子は『苦海浄土』『椿の海の記』『天湖』『春の城』等々、たくさんのすぐれた作品を書きのこした。長い作品もあれば短編も書いたし、味わい深いエッセイの類も非常に多い。さらに詩を書き、俳句・短歌も詠んだ。能の台本もある。石牟礼道子の作家活動は多面的だった、と言って良い。 さて、その文学的出発点に何があったかと考えると、短歌は無視できない。(「解説」から)   Honya Club.com


JPY ¥2,750
女である自分、女としての個人。何を開拓していったか。現代女性文学・山姥の語り老齢と創造性―円地文子の「老女もの」の世界記憶の伝承―津島佑子『葦舟、飛んだ』にみる"疎開・引揚げ"母性幻想の終焉―角田光代『八日目の蝉』にみる母と娘"希望"としてのディストピア小説―多和田葉子『献灯使』忘却への抗い―林京子の原爆文学・金原ひとみ『持たざる者』にみる"核"の恐怖在日、家族、居場所探しの物語―柳美里『フルハウス』『ファミリー・シークレット』現代社会の闇を撃つ―石牟礼道子『苦海浄土』『椿の海の記』   Honya Club.com


JPY ¥1,980
天井からぶら下がっていたそば(佐野洋子)歪ませないように(伊藤比呂美)初めてのフェイジョアーダ(旦敬介)白桃(野呂邦暢)風琴と魚の町(林芙美子)半ラーメンへの憎悪(町田康)カタギの舌で味わう(深沢七郎)胡瓜(鏑木清方)すいかの匂い(江國香織)チャカホイと軍人と女―"林芙美子"(野見山暁治)〔ほか〕食べることは生きること。日々の暮らしのこと。そして、時空を超えてすべての人をつなげること。エッセイスト平松洋子が選んだ、小説、エッセイ、詩、俳句、漫画などよりぬきの27篇。「食」の面白さ・奥深さを探り、個々の作品の魅力を届ける食文学アンソロジーです。【収録作品】(掲載順)・佐野洋子「天井からぶら下がっていたそば」・伊藤比呂美「歪ませないように」・旦敬介「初めてのフェイジョアーダ」・野呂邦暢「白桃」・林芙美子「風琴と魚の町」・町田康「半ラーメンへの憎悪」・深沢七郎「カタギの舌で味わう」・鏑木清方「胡瓜」・江國香織「すいかの匂い」・野見山暁治「チャカホイと軍人と女 ――"林芙美子"」・間村俊一 「ぞろり――食にまつはる十一句」・堀江敏幸「珈琲と馬鈴薯」・中島京子「妻が椎茸だったころ」・益田ミリ 『マリコ、うまくいくよ』より「会社では、なんだか宙ぶらりん」・吉村昭「白い御飯」・山崎佳代子「ジェネリカの青い実」・友川カズキ「眼と舌の転戦」・平松洋子「黒曜石」・石牟礼道子『椿の海の記』「第八章 雪河原」より・美濃部美津子「菊正をこよなく愛した」・南伸坊「うな重はコマル」・高橋久美子「仲間」・川上弘美「少し曇った朝」・山田太一「食べることの羞恥」・石垣りん「鬼の食事」・吉本隆明「梅色吐息」・ハルノ宵子「最後の晩餐」食べることは生きること。日々の暮らしのこと。そして、時空を超えてすべての人をつなげる   Honya Club.com


JPY ¥4,400
エコクリティシズムの視点から『自然』、『ウォールデン』、『砂の楽園』、『もののけ姫』、『東京漂流』、『椿の海の記』などをとりあげ、"自然/他者"と"自己"とのあり方を多面的に考察する。自然という他者―声と主体のゆくえ第1部 失われるのは、ぼくらのほうだ(世界は残る…失われるのは、ぼくらのほうだ―"いま/ここ"の詩学へ;"風景以前"の発見、もしくは「人間化」と「世界化」;都市とウィルダネス―ボーダーランドとしての郊外;『もののけ姫』と野生の"言語"―自然観の他者論的転回)第2部 自然というテクスト(自然のテクスト化と脱テクスト化―ネイチャーライティング史の一面;"風景"としてのネイチャーライティング;エマソン的"視"の問題―『自然』(一八三六年)再読;コンコードを"旅"するソロー―移動のレトリック;いま/ここの不在―発見の物語としての『ウォールデン』)第3部 交感と世界化(遭遇、交感、そして対話―世界/自然とのコミュニケーションをめぐって;山犬をめぐる冒険―藤原新也における野性の表象;自然/野生の詩学―星野道夫+藤原新也;環境コミュニケーション論・覚書―交感と世界化;風景の問題圏)エコクリティシズムの視点から、エマソン「自然」、ソロー「ウォールデン」、宮崎駿「もののけ姫」、藤原新也「東京漂流」などをとりあげ、「自然/他者」と「自己」のあり方を多面的に考察する。   Honya Club.com


JPY ¥3,520
ここに魂に響く確かな言葉がある!近代という底のない絶望の淵から、いま深い希望が甦る。三十年の発言の重み。光になった矢を射放つ(語りおろし)まず言葉から壊れた(野田研一・高橋勤)原質を見失った世界で(辺見庸)生命の根源はどこにあるのか(辺見庸)死なんとぞ、遠い草の光に(季村敏夫・範江)色は匂えど(志村ふくみ)『椿の海の記』をめぐって(原田奈翁雄)落ちてゆく世界(リヴィア・モネ)非現実の時間 現実の時間(瀬戸内寂聴)「先生、どうして泣くと…」(三国一朗)土に根ざしたエロス(小川紳介)「魂たち」の海(加納実紀代)われわれの行く手にあるもの(佐藤登美)水俣の海の痛み・魂の痛み(森一雨・天田文治)時代の混迷の中、本当に生きる支えになる力のある言葉が必要とされている。真実を保った魂の言葉を紡ぎ続ける、石牟礼道子30年の発言集。   Honya Club.com


JPY ¥1,210
哲学者、政治家、美術史家、社会運動家、教育者、ジャーナリスト、数学者、民俗学者、文化人類学者、フェミニスト、批評家など、様々な背景をもつ一〇〇人の思想家の生涯と主著二冊を紹介。日本の近現代思想が一望できる必読・必携入門書。1 文明開化から日清戦争・日露戦争まで 一八六六(慶応二)年ー一九〇五(明治三八)年(時代と思想1;井上円了『霊魂不滅論』『お化けの正体』 ほか)2 第一次世界大戦と大正デモクラシー 一九〇六(明治三九)年ー一九二二(大正一一)年(時代と思想2;阿部次郎『新版 合本 三太郎の日記』『徳川時代の芸術と社会』 ほか)3 モダニズム・マルクス主義・ファシズム 一九二三(大正一二)年ー一九四四(昭和一九)年(時代と思想3;大川周明『回教概論』『復興亜細亜の諸問題・新亜細亜小論』 ほか)4 敗戦から六〇年安保闘争まで 一九四五(昭和二〇)年ー一九六〇(昭和三五)年(時代と思想4;今西錦司『生物社会の論理』『イワナとヤマメ』 ほか)5 高度経済成長期以降 一九六一(昭和三六)年ー(時代と思想5;石牟礼道子『新装版 苦海浄土―わが水俣病』『椿の海の記』 ほか)哲学者、政治家、美術史家、社会運動家、数学者、フェミニスト、民俗学者など様々な背景をもつ100人の生涯と主著2冊を紹介。日本の近現代思想が一望できる必携入門書。【目次(抄)】? 文明開化から日清戦争・日露戦争まで 一八六六(慶応二)年?一九〇五(明治三八)年内村鑑三/大隈重信/岡倉天心/陸羯南/志賀重昂/渋沢栄一/徳富蘇峰/中江兆民/新島襄/福澤諭吉/宮崎滔天/宮武外骨/陸奥宗光など? 第一次世界大戦と大正デモクラシー 一九〇六(明治三九)年?一九二二(大正一一)年阿部次郎/荒畑寒村/大杉栄/幸徳秋水/鈴木大拙/内藤湖南/   Honya Club.com


JPY ¥2,200
6人の慧眼が選ぶ、必読の「名場面」集。解説つき。案内人 平野啓一郎(蜜柑 芥川龍之介―人生の狭間に見た美;ミッシェルの口紅 林京子―非日常の透徹した記録 ほか)案内人 阿部公彦(雪国 川端康成―つまるエキスに目がくらむ;花の精 上林暁―人智を越えた究極の「べとべと」 ほか)案内人 ロバートキャンベル(黴の花 武田麟太郎―時局の不穏と群衆の不気味さ;君たちはどう生きるか―吉野源三郎―「一分子」の実存気づかせた眺め ほか)案内人 鴻巣友季子(箱男 安部公房―運命の出会い。文学の魔道へ;みいら採り猟奇譚 河野多惠子―ホラーよりも怖い人の心の危うさ ほか)案内人 田中慎弥(マシアス・ギリの失脚 池澤夏樹―バーボンが消えたあとで;水 佐多稲子―泣くしかない時でも ほか)案内人 中島京子(たけくらべ 樋口一葉―小気味よい会話、耳に心地よく;椿の海の記 石牟礼道子―境界やすやす跨ぐ、融通無碍なみっちん ほか)6人の慧眼が選ぶ必読の「名場面」集!【全作解説つき】ネタバレ御免!1作10分、贅沢な文学体験芥川龍之介 三島由紀夫 川端康成夏目漱石 武田麟太郎 梶井基次郎谷崎潤一郎 村上春樹 永井荷風向田邦子 樋口一葉 田山花袋――などなど、日本文学の代表60作を網羅!「ここに取り上げられた『名場面』の数々は、多くの人が納得するものもあれば、寧ろ、これまで注目されてこなかったが、新たな『名場面』候補として野心的に提案されたものも少なくない。こうした『名場面』に着目した文学史の風景自体が、これまでありそうで、なかったのだから、それも必然的なことだった。しかし、一度、この認識に立てば、今後は『名場面ハンター』として、名作のここぞという箇所に目を光らせる読み手にもなり得ることだろう。〈平野啓一郎「はじめに」より〉   Honya Club.com


JPY ¥7,150
石牟礼道子の"原風景"。1 椿の海の記(岬;岩どの提燈;往還道 ほか)2 『椿の海の記』をめぐって(本との出会い;わたしの戦後;この世が影を失うとき ほか)3 エッセイ1969‐1970(族母たち;おなご廃業;水俣病患者たちのこころ ほか)日常と神話の間、生と死の間に留まり続け、多様な表現方法を駆使して、言語以前の世界、さらに存在の根源をも開示する石牟礼文学の全体像。本巻には、石牟礼道子の原風景「椿の海の記」ほかエッセイを収録。   Honya Club.com


JPY ¥3,410
ふるさと水俣のかつての豊かな自然風景を背景に、幼少時の甘い記憶が叙情的に綴られる長篇「椿の海の記」。阿蘇山に近い村で、渡し守をする千松爺と暮らす少女・お葉が動物や山の精霊、風のささやきや草の声と戯れる「水はみどろの宮」。幕末から西南の役の頃の歴史の変革期における南九州の庶民の生の声が響く「西南役伝説」(抄)。代用教員時代に孤児をひきとった際の自伝的作品「タデ子の記」他、詩十篇、新作能「不知火」を収録。「池澤夏樹=個人編集世界文学全集」に唯一長篇を収録された日本人作家の珠玉の作品群。   Honya Club.com


JPY ¥7,150
不知火が生んだ不世出の詩人、作家・石牟礼道子を105人が浮き彫りにする!1 石牟礼道子を語る(同窓石牟礼夫妻(谷川道雄);教師・石牟礼道子さん(古川直司);心に残る人(朝長美代子) ほか)2 石牟礼道子の文学と思想(苦界の奥にさす光(五木寛之);現代の失楽園の作者(白川静);独創的な巫女文学(鶴見和子) ほか)3 作品とその周辺(『苦海浄土』;『椿の海の記』;『西南役伝説』 ほか)不知火が生んだ不世出の詩人、作家、石牟礼道子を、赤坂憲雄、大倉正之助、渡辺京二ら105人が浮き彫りにする。「石牟礼道子を語る」「石牟礼道子の文学と思想」「作品とその周辺」の3部で構成。   Honya Club.com