巴水の絵を持って小旅行に出よう。一体どこでこの絵を描いたのか?まだ痕跡はどこかに残っている。茨城を中心に、東京、小樽を旅する。1 探索エピソード2 巴人作品全県調査―何が分かるのか3 巴水の絵を訪ねる1 平潟の風景4 巴水の絵を訪ねる2 五浦の風景5 巴水の絵を訪ねる3 水木の風景6 巴水の絵を訪ねる4 水戸大野・磯浜の風景7 巴水の絵を訪ねる5 浮島・潮来・牛堀の風景8 巴水と茨城キリスト教学園―依頼された水彩画とポストカードいまや、日本のみならず、世界でも大きく注目される川瀬巴水(かわせはすい)。明治・大正・昭和の日本全国を旅して優れた風景画を手掛け、「旅情詩人」との高い評価を得ました。無類の旅好きの巴水は、「無名の、市井の、誰も注目しないような「ふとした景色」に無限の同情を寄せて(林望)」いました。本書は、巴水の絵を持って、その描かれた場所(茨城や東京その他)を探索したものです。さまざまな発見が紹介されますが、言えることは、巴水の風景画は、その土地に立ってみなければ分からないことがたくさんあるということでした。巴水作品を地元から掘り起こすというのは、はじめての試みといってよいと思います。巴水が亡くなってから六十五年。まだその風景の痕跡は残っています。巴水の見た世界やその当時の息吹、そして巴水の思いが次々と立ち上がってきます。結果、より深く巴水の絵を知ることができるようになります。一体どこでこの絵を描いたのか? 茨城を中心に、東京、小樽を旅した、旅と探索の報告書です。推理小説的でもあり、読み物として面白い。またさまざまな発見のためのノウハウも満載。皆さんも、本書を片手に、ぜひ探索の旅に出掛けませんか。推薦・林望(作家・書誌学者)「無名なる風景を逐一特定しつつあるのは、非常
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