本書のネタ本は、古今東西のあらゆる著作。何を読んでも、お金のことは必ずどこかに書いてある。法律、経済、歴史、哲学、文学、世相風俗など、多岐にわたる豊富な読書量をもとにした、お金に関するエピソードの集大成。歴史上の人物の含蓄あるお金談義には、思わずナットク!人類が積みあげてきた金銭にまつわる苦楽哀歓の数千年の歴史が、コンパクトにまとめられており、金儲けには欠かせない話題の一冊。第1章 とかくこの世は色と金(新井白石の戒め;蓄財に余念のなかった日野富子;金持ちのバイロンの悲劇;文豪スコットが借金した理由;山内一豊の妻か広重の女房か;バルザックの悪い癖;リンカーンの金銭観;ドストエフスキーの囚人生活;経済学者リカードの商才;名宰相カトーの利殖;良寛の無邪気なゼニ拾い)第2章 古今東西の金銭訓(ソクラテスの金銭観;カルバンとアウグスチヌス;「金貨よりも銭」と説く上田秋成;フランシス・ベーコンの財産論;パスカルの金銭談義;「財より愛を」のラスキン;聖者ビルティの省察;君子財を惜しむ;ためることも使うこともへたな内村鑑三)第3章 儲けた人の頭の使い方(食肉会社「スウィフト」成功の秘密;"近江泥坊"中井源左衛門;石田梅巌の商人論)第4章 ケチと浪費は紙一重(名音楽家リュリイのケチぶり;大道寺友山の倹約論;豪商島井宗室の遺言状;女帝エリザベータVS.淀屋辰五郎)第5章 お金の歴史あれこれ(スパルタとギリシャは鉄貨;銀行家ジョン・ローの末路;明治末の官吏俸給額)〔ほか〕
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