師匠、大忍国仙より一本の杖をもらい受け、その生涯を無為、行乞にて過ごした良寛。日中には子らと戯れ、夜には書を読み、詩歌を泳み、尊大ならず卑屈ならず、ありのままで市井に生きた良寛に、人々は今もなお、深い感動と敬意をもって接している。最も僧らしい僧大愚良寛の全体像を、思想、書、歌など、あらゆる角度から照らし出す。良寛その大愚の生涯(北川省一)越後と良寛(宮城音弥)騰々の人生―良寛考(磯部忠正)橘以南と良寛出家の遠因(佐藤耐雪)良寛出家の動機並逸事(西郡久吾)対談「仏教者良寛をめぐって」(水上勉・吉本隆明)良寛の無常観(飯田利行)良寛(武者小路実篤)良寛和尚の宗教(石附勝龍)良寛の禅思想(竹村牧男)良寛―万葉調の系譜(上田三四二)会津八一の良寛観(加藤僖一)良寛の芸術(安田靫彦)良寛の歌について(吉野秀雄)良寛における詩(唐木順三)良寛の詩(入矢義高)現代語訳 良寛の偈と正法眼蔵(中村宗一)良寛年表良寛ブックリスト
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