「理不尽な指示に振り回されている」「パワハラ気味の指導がつらい」「反抗的な部下に手を焼いている」…。組織で働く中で、悩みやストレスとなるのが「権力関係をともなった人間関係」だ。この権力によって維持される組織を生き抜くノウハウについて、二千年以上も前から読み継がれてきたテキストが『韓非子』。社長が隠れて読む権力論、対抗するには読むしかない!第1章 人は成長できるし、堕落もする―「徳治」の光と影第2章 『韓非子』は性悪説ではなかった?第3章 筋肉質の組織を作るための「法」第4章 二千年以上も歴史に先んじた「法」のノウハウ第5章 「権力」は虎の爪第6章 暗闇のなかに隠れて家臣を操る「術」第7章 改革者はいつの時代も割に合わない第8章 人を信じても信じなくても行きづまる組織のまわし方第9章 使える権力の身につけ方人間を動かしている動機は何か?愛情でも、思いやりでもない、義理でも人情でもない。ただ一つ、利益である。人間は利益によって動く動物である。 −−−『韓非子』◇『韓非子』は、戦国時代の思想家韓非子の著作。西のマキアベリ、東の韓非子という言葉があるが、『韓非子』全編を貫いているのは、人間不信(性悪説)の哲学である。中国の古代において『論語』の理想とするような組織は、時代が下るにつれてその批判や改革への試みが徐々になされていった。その解決策として誕生したのが本書のテーマである『韓非子』だ。その意図は「ムラ社会のような目的意識の強くないユルい組織を、成果の出せる引き締まった組織に変えたい」ということ。強敵が外部に多数ひしめく過酷な状況でも生き残れる、筋肉質な組織を『韓非子』は作ろうとした。◇また『韓非子』は、組織にいる人間がそのなかで生き残るための教科書という一面も持っている。『韓非子』
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